富裕層だけではなく個人投資家などからも注目を集める投資方法の「オフショア投資」とは、具体的にどのような方法なのでしょうか?タックスヘイブンの仕組みや利益を得られる仕組み、各方面からオフショアがおすすめされる理由などを見ていきましょう。
タックスヘイブンの特徴
資産運用方法の一つとして知られる「オフショア投資」とは、租税回避地域への直接投資を行う方法です。日本国内ではなく、海外に投資をして国際分散投資を行う方法であり、直接投資のためグローバル型投資信託や外貨建て保険などとは異なります。租税回避地は「タックスヘイブン」という呼び名でも知られており、該当地域・国は、税率が極めて低い・もしくは0となっています。秘匿性の高さも特徴の一つであり、要件を全て満たせていない場合には「準タックスヘイブン」「準オフショア地」という呼び方をされることも。
ポピュラーな地域ではパナマやケイマン諸島が挙げられますが、香港なども該当地域として挙げられます。よくある間違いですが、タックスヘイブンは違法ではありません。オフショア地域を利用下節税方法はいたって合法的であり、富裕層はもちろん、個人投資家にもその恩恵を得ることができます。ただしオフショア投資を行うには海外の金融機関との様々な手続きが必要なため、言語の壁や手続きの煩雑さなどからハードルが高いと感じる人もいるようです。
オフショア投資がおすすめな理由
昨今では投資もポピュラーな資産運用方法の一つとして知られ、国外地域で投資をするオフショア投資がおすすめされる場面も増えました。なぜオフショアがおすすめされるかと言えば、日本と比べて高い利回りが期待できる点が挙げられます。日本は現在金利がかなり低いため、海外の金融商品の方が効率良く資産を運用していけるのです。また、海外積立投資は中でも人気が高く、国内外に資産を分散させることによって、様々な国で生じるリスクを分散させられると言う点も強みの一つとされています。
また、海外積立投資は積立型である点に加え、長期的な投資を行うことがメインとなります。短期投資と比べると収益の上げ下げが小さく、安定した利益を期待できるでしょう。コツコツと積み立てて資産形成をしていくと言う仕組みのため、初期資金は多額を用意する必要がないことも特徴。老後資金や相続といった長期的な資産形成ができるため、若い頃から老後の資産作りを目的としている人にもおすすめできますよ。
仲介会社は信頼できるかどうかが重要
日本人がオフショア投資を始める場合、まず最初に言語の壁にぶつかることがほとんどです。金融商品の詳細な説明は英語スキルがないと理解できませんから、信頼できる仲介会社から商品や契約についての説明を受けることが大切です。
仲介会社を挟むと言うことは、投資で純粋な利益を得られるのではなく、仲介手数料が必要になるということです。大きなお金が動くため、仲介会社は信頼性に足るかどうか、金融商品を取り扱ってきた実績はどの程度か…丁寧に会社を選ぶ必要があります。金融商品選びももちろん重要ですが、パートナーとなる仲介会社も慎重に選びましょう。